最近は「ノーコード」「ローコード」という言葉が流行っています。
画面上の設定だけでアプリやサービスを作れるツールがどんどん出てきていて、コーディングをすることなく誰でもアプリを作成できるというものです。
「ローコード」というのは、少しコーディングが必要なものの、ゼロから作るよりはずっと簡単になるというものですね。
便利なツールなのですが、どれも無料枠で使える範囲が狭く、月額料金がかかってしまいます。
ところが、「AppGyver」については、月額料金なしで「無料」で使うことができるんです。
やっぱり、無料でできることが多いツールを使ったほうがいいですよね。
ということで、本記事では「AppGyver」の概要について解説していきます。
「AppGyver」とは?
正確に言うと、AppGyver はツール名ではなく会社名です。
AppGyver がツール出している「Composer Pro」というものが、ノーコードのツールになります。
- AppGyver を使う
- Composer Pro を使う
両方の表現がありますが、今のところは1つのツールしか出していないので、どちらも通じる表現です。
タイトルで「無料」と書いていますが、厳密には「収益または資産が1,000万ドル未満の場合」になります。
つまり、日本円では約10億円ですね。
個人レベルで超えることはあり得ないので、ずっと無料で使えるということです。
料金の比較
アプリ開発のノーコードツールとして有名なものを表にまとめてみました。
サービス名 | 料金 |
---|---|
Composer Pro | 無料 |
Adalo | 月額 50 ドル |
Bubble | 月額 25 ドル |
Thunkable | 月額 15 ドル |
Glide | 月額 32 ドル |
どれも無料プランはあるものの、本格的に使用しようとすると有料プランが必要になってきます。
AppGyver なら、本格的に使う場合も無料で使用することができます。
Composer Pro の特徴
ドラッグ・アンド・ドロップでの UI 作成
画面左に UI のコンポーネントが並んでいて、そこからドラッグ・アンド・ドロップで簡単に画面を作成できます。
画像やテキスト、ボタンなど基本的なものから、検索バーやスクロールビューなども用意されています。
色やサイズ、フォント、表示位置なども細かく調整できるのも特徴です。
また、iPhone や iPad、Android の代表的な画面サイズを表示しながら UI の調整もできるようになっています。
GUI でのロジック作成
例えば、「ボタンを押したら QR コードスキャンの画面を表示する」といった処理も、ポチポチとマウス操作で実現できます。
処理を線でつなぐことで、さまざまな処理が可能になります。
400 以上の数式をかける
Excel で使用するような計算式が使えるので、四則演算を始め、「スマホがどこを向いているか」を取得するコンパス機能なども用意されています。
いろいろな関数を使用して、複雑なロジックを書くことが可能です。
マルチプラットフォーム対応
プラットフォームは以下のものに対応しているため、ほとんどのパターンに対応していますね。
- Web
- PC
- Mac
- iOS
- Android
クラウドのビルドサービスが用意されているため、ビルドも簡単になっています。
ローカルの環境に関係なくビルドができるのは嬉しいですね。
すぐに実機で確認できてデバッグが可能
通常のアプリ作成の場合、証明書などを用意してビルドをしたあとに、ようやく実機での確認となります。
AppGyver を使えば、画面上で変更した内容はビルドすることなく、すぐに実機で確認することができます。
さらに、デバッグもできるようになっているため、細かい動作確認も可能です。
ビルドなしで実機確認できるのは、ありがたいですね。
最後に
AppGyver について紹介してきました。
個人で何かを作るときに、月額料金がかかると手を出しにくいと思います。
無料なら気軽に使えていいですよね。
みなさんも AppGyver が提供している Composer Pro を使って、アプリ開発をしてみましょう。
AppGyver の Todo アプリの作り方を1冊の本にまとめました。
簡単なアプリを自分で作ってみたい人におすすめです。